上下関係がしっかり取れている組織はきっと良い会社なんだと思っています。
私が上司の立場になったから威厳を振りかざしたく言っているわけではありません。
昔から『目上の人には敬意を持って接するように』と口酸っぱく
親からも学校の先生からも私の時代だと言われてきたはずなのですが
これは今でも一緒なのでしょうか?
今だから言えることですが
独立する前まではこんな風に思っていた時期もあります。
「なんで対して仕事もできねーくせに偉そうなんだよ」
「口ばっかりじゃなく手動かせよ」
ひどいですね。
まぁ論ずるまでも無く振り返ってみれば
傲慢な私に非があるのは一目瞭然なのですが。
逆にスタッフを預かる身になった今は
少しずつ思う所があるんです。
最近、新入社員が入るこの季節に世間を賑わすワード
【ダメだ。会社辞めたい。】
とか
飲み会に新入社員を誘った時に返される言葉
【それ、勤務時間外ですよね?残業手当出るんですか?】
とか。
え?だってそうでしょ。と思う方は世代がきっと若く。
は?バカじゃね?と思う方は世代が私と近いか
もう少し年上の方ではないかと思います。
飲み会に関してどうのこうの言われるのは
ズバリ言ってしまうと
『あなたと過ごすその酒の時間は私にとって何の益ももたらさないんですよね。』
と言われているということですよね。
上司自身が魅力的に感じられていないという。悲惨な…。
その新入社員は何らかの魅力を持ってその会社に入ったはずなのに
どうしてその魅力ある会社を作り上げてきた先輩たちの集まりに
入ろうとはしないのでしょうか?
ずっと受け手側でいようとしている新入社員の甘さにも辟易します。
どうして、その飲み会の場で自分から場の空気を作る
努力をしようとしないのかと思いますし
やっぱりこの先輩と一緒に食事を共にして色々と仕事内では学べないような
話しを聞いてみたい!と思わせることが出来なかった先輩たちにも
それぞれお互いにもう一歩!と思ってしまいます。
私自身が新入社員の時はオーナーとよくマンツーマンで飲みに行き
無抵抗の骨抜きに酔っぱらわさせて頂いた後に
10回以上は聞いたお言葉がこちらです(超ごく一部)。
『いいか? 土沼。
俺の時代の時にはなずっと前から彼女と予定が入っていたって
社長に「お前、明日何か予定あるのか?」って聞かれたら即答で
「いえ!何もありません。」って言って社長に付き合っていたもんだよ。
それで、彼女に謝って怒られてやってきたんだ!』
そして土沼も思うんです。
《あ。これは、俺もいつか「今日の夜、飲みにいくか?」とか誘っていただいたら
彼女と夜、予定があっても元気よく「何もありません!行かせてください!」って
言うパターンのやつだな。
俺に残された返事は「はい!」のみなんだな》って。
でも、実際オーナーと飲みに行く酒の席は私自身にとって
とても実りのある良い時間でしたし
クズ野郎だった学生時代のクズ根性を叩き直してもらえたとても良いものでした。
(路上で丑三つ時に2時間程、立ちっぱなしで怒号をくらったのは思い出です)
で、こうも思うんです。
同じような精神をウチのスタッフにも引き継いでいきたいし
同じような上下関係を伝えていきたいけど
時代が10年経てば社会全体の考えも流れも育ってきた環境も大きく違うなと。
自分が思う良い上下関係って言うのは
ドヌマは部下に良い技術と知識と精神と社会の常識を伝えること
そして1ヶ月、頑張って働いてくれて本当にありがとう
と心底、思いながら給料を渡すこと。
スタッフは得た知識と技術で誠心誠意
お客様をお迎えし最高の髪の毛を共に作り上げること
給料ももらう時に満面の笑みで「ありがとうございます!」ということ。
どちらが上でどちらが下ということは私からしたら些末なことで
頑張って働いてもらう対価として給料を渡すわけだから
こちらこそありがとうございます。なんです。
そこで、ふんぞり返って
給料払ってやってるんだから馬車馬のように働け!みたいな社長様がたは
社員からはやっぱり【うーん。違う。辞めたい。】と思われてしまうんですかね?
アルチアで見てみると
女3人、集まるとかしましい。みたいな言葉を聞いたような聞かないような
約1名、あの有名なスタッフのコダ〇とかなんかは
自由気ままに発言をしているように見えていたり
本当に上司を立ててる?みたいに見える場面もあるかもしれませんが
個性の1つとして捉えています。
彼女はあんな風貌をしてはいますがすごい勉強熱心で
その知識を駆使してまだギリギリ、アシスタントではありますが
若手スタイリストさんたちよりは優れたアドバイスを
お客様にお渡しできているのではないかと思います。
まぁ、態度において度が過ぎる場合はフルボッコに説教していますが。
大丈夫です。きっと良いスタイリストになります。
もう少しお待ちください。
良い2番手がいる組織は伸びるって言いません?
新選組とかも確か。。。
まだ、入ってきたばかりの須藤は探り探りではありますが
一歩ずつ頑張って一緒に成長していく予定です。
矢貫はお互いスタイリストとして
切磋琢磨、刺激し合いながらお客様に必要とされる技術者として
成長していく為に情報交換を続けています。
なんにせよ。
気持ち良く働いてもらうために【率先垂範】。
これに尽きますかね。
また、今日から心機一転頑張ります。