アルチアを起業する時に
若葉経営セミナーなる講習に参加させてもらったんです。
私は練りに練った挙句、起業することになった訳ではなく
数ある分岐点の人生の選択を自分の中では常に最善手
(誰にも恥じることなく、堂々と生きていきたい。と常に思っています)
で選んで来たら結果論として起業しか残されていなく
(本当に自分の都合の良いようにいっていますがサラリーマンが無理だったということです)
アルチアを始めたということになります。
そんなこんなで美容を通じて
担当させて頂くお客様に喜んで頂ける技術を身につけてきたつもりですが
経営なんて『け』の字も知識としては皆無で。
大慌てで本屋に行ってそんな関連本を買ってきて
付け焼刃でしたが頭に詰め込み
プロが見たら笑ってしまうような事業計画書を自分なりには必死に書き
銀行に『お金貸して下さい!』ってお願いに行きました。
あまりにも、中身がスッカスカだったからでしょうか?
何回も足しげく銀行に通うことになり
『僕はお金が無いんです!でも美容室開きたいからお金貸して下さい!』
『自信はあるんです!本当なんです!』
と必死になって熱弁してきました。
が。
逆の立場になったら、まず思うのは
『いや、うち(銀行)慈善団体じゃないから熱弁だけされてもお金は貸せませんよ。勘弁して下さいよ。』
って思います。
銀行系のドラマなんか見ていても大体、冷静に今までの実績や
主に資料【数字】を見て判断しているようなイメージでしたが
私が通った銀行の担当さんはずっと真剣に話を聞いてくれていました。
少し前にテレビで話題の籠池さんが言っていたように
『裏で大きな力が働いているように感じました。神風とでも言うんですかね。』
そうなんです。
こんな私にも開業するに十分足るお金を融資してくれることになりました。
神風がフュイッと吹いたのです。
そして美容室は始められることになったのですが
経営はやっぱりハサミを握っていれば良いという訳ではなく
色々と学び考え続けなければ継続してお店をやっていくことは出来ません。
そこで、若葉経営セミナーなるものに参加する運びとなり
経営者としての心構えややらなければいけないことをたくさん教わりました。
教わったものの一つに【経営理念】を作ることとその意味というものがありました。
経営理念はどんな業種の会社にも設けている会社が多いのではと思います。
よく聞くのが
《〇〇(各々の業種)を通じて社会に貢献奉仕する》
美容業界で言えばそのままですが
美容を通じて社会に貢献奉仕するとなりますが
4年前セミナーに参加していた際は、どうもここがピンときませんでした。
私の仕事は美容師で。
目の前のお客様を最大限、綺麗に素敵にするという使命はあるものの
《社会》という大きなくくりに対して
自分の両腕ごときが貢献奉仕するなんて出来るのかな。
と真面目にも(笑)思っていたんです。
確かに経営セミナーではそちら(社会に貢献奉仕しようぜ!)側に
経営理念を設定するように促されていたように
覚えていますが(違っていたら申し訳ありません)
いつもの偏屈な私は、自分の城(美容室)は思うままに!
(人にあーだ。こーだ。言われてちゃ自分の店じゃねーぜ)と勝手に奮起し
経営理念を定めることにしました。
(こう思っている時点で何故、経営セミナーに参加したのでしょう…)
(勝手にやればよかったじゃん。)
(僕が講師だったらこの偏屈をぶっとばしてやりたい。。。)
詳しくアルチアの経営理念をここに書くことでもないと思いますので省きますが
アルチアの経営理念の基になったものは
武士道の【五行】です。
学生を終え社会に出て10年弱、働き思ってきたのは
「どうして年を重ねるごとに人間は保身に走るんだろう」
もうちょっと言葉選ばずに言えば
「どうして年を重ねるごとに人間の心は腐っていくんだろう」
私が働いてきた美容室はいずれも
人から選んでもらった美容室ではありませんでした。
自分で選んできた美容室です。
働きたくて履歴書書いて応募して採用してもらった美容室です。
その数は3件です。
幸か不幸か、自分が何様のつもりかは分かりませんが
技術はたくさん学ばせてもらったのですが
経営という面に関して言えば全員が見習いたい!と強く思えるような
方たちではありませんでした。
表では言いように言っておいて核心を隠しながらコソコソやってみたり
自分の思うように働いてくれないからと言って平気で人をクビにしてみたり
社長が我一番とばかりふんぞり返って社員を泥駒のように扱ってみたり
いいんですよ。
何をしようが各々、社長自身の店なのだから。
ただ、ずっと思ってたのが
社長だから何してもいい。とかでも思ってるんじゃないのかな?
会社。企業。社長。社員。
労働環境化にある以上、最低限守らなきゃいけないものって日本ではあるはずなんですけど
知っててわざと無視しているのか
無知なだけなのか。
私はどっちかというと無知な側が罪かと思っているのですが。
まぁ労働基準法なんて知らなくても起業は誰でも出来ますからね。
と、散々愚痴って書きたいのは
こんな自分が体験してきた嫌な思いを自分のスタッフにはさせたくないな。
ということです。
その戒めも兼ねた経営理念でした。
スタッフからは、お前だってオールクリーンじゃねーだろ!給料あげろ!
と言った心の声が聞こえてくるようですが
いや。すでに言われているな…。しっかり対応せねば。
まぁ。
誠意、頑張って良い美容室であり一企業として継続させていきたいと思っています。
美容を通じて社会に貢献奉仕するといった点では
最近、私の中で考えが変わってきている点があります。
というか、社会に貢献奉仕する方法に気付けた点があります。
たくさんのお客様の髪を綺麗にして
たくさんのお客様から支持して頂いて
頂いた料金からたくさんの給料をスタッフに還元することができて
そこから当たり前ですが税金を納める
そのお金で世の中が回れば少しでも社会で働いている意味が出てくるのかな。
こーんな当たり前のことを
私みたいなバカな美容師はようやく気づくんですよ。
でも、気付けてよかったと思います。
1人で生きている訳じゃないから。
お客様がいてスタッフがいて、各々に家族がいて。
それで世の中は回っているんだから。
よし、今日も一所懸命働こう!
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