浮気心と一途な心は誰が裁けるって言うんだ

アルチアは今スタッフが私含め4人。

 

4年前アルチアがOPENした時は土沼1人

OPENから8ヶ月して小髙が入社して2人

1年目と2年目はスタイリスト1人とアシスタント1人でやってきました。

 

お客様がご来店される場合は何も言われずとも

私が主担当としてお客様をカット・パーマ・カラーとさせて頂き

小髙にアシスタントしてサポートしてもらい

アルチアは成り立ってきました。

 

ここでのポイントは【何も言われずとも】です。

 

3年目に矢貫がスタイリストとして入社しました。

ここから、今までのアルチアからでは聞くことのなかったであろう

お客様への質問がかけられることになりました。

 

『担当の希望はございますか?』

 

今まで3年アルチアに通って頂いていたお客様には

ワンクッション余分な問答になってしまうご不便は申し訳なく思いますが

非常に大切な質問の為、説明をしつつご理解頂いて参りました。

 

私の場合。

家が近所だから、値段も手ごろだし、まぁアルチア行こうかな。

こんな理由でも勿論大歓迎です。

地域に密着できないお店が繁盛できるはずもありません。

目の前のお客様を全力で綺麗にさせて頂くことに心血を注ぎます。

ただ。

私の価値観で申し訳ないのですが

アルチアは決して料金だけを見れば低価格サロンではないと思っています。

そんな中、選んで頂いてアルチアを選ぶ理由って何だろう。と考えます。

やっぱり辿りつく答えは【〇〇さんに担当して髪を綺麗にしてもらいたいから】

なんだと思います。

 

カットしてくれるのは誰でも良い。という方であれば

早くカットしてくれて料金も安く

重くも無く無難な会話でなんとなくこざっぱり切ってくれる美容室に行かれるのはないでしょうか?

 

上記の様な美容室の需要が確かにあるのはもちろん把握しているのですが

アルチアのコンセプトは敢えていうのであれば真逆です。

 

お客様がどのような髪質で

普段、どんな髪・頭皮に対する悩みを持っていて

纏っている空気感を見て

どんなこだわりを持っているかしっかり話を伺った上で

オススメしたいデザインが出来上がります。

 

そのデザインたった1つを導き出すためにかけてきた時間・努力・お金・知識を

申し訳ありませんが安売りすることは出来ないんです。

だからこそ自信を持って私たちはお客様と対峙出来ます。

 

正直、大人のカット5000円も小学生以下のカット2500円も

垣根を無くしたいと思っています。

大人も子供も何一つ変わることなくカウンセリングをして

1からブロッキングをとりカットしていきます。

カットに掛ける時間も手間も

大人も子供もそんなに変わることはありません。

もちろん、子供だから雑に切る訳でもありません。

(ご安心ください。こんなこと言っても料金は変えませんから 笑)

 

そんな私たちの思いが伝わってか

また〇〇さんに担当してもらいたいな。

という【指名】が生まれるんだと思います。

 

担当者を敢えて【指名】するということに対して気恥ずかしさを感じていた時期が

私の場合、学生時代にありました。

だからお店から「担当の希望はありますか?」と聞かれても

「いや、誰でもいいです。」と答えていました。

で、切ってもらって帰る時に思うんです。

「あー。前回担当してもらった人の方がカッコ良くしてくれたなー。次回は頼んでみようかな。」

 

美容室によっては【指名料金】というものを別途お客様に負担してもらうことがあります。

アルチアでは【指名料金】を頂いてはおりません。

だいたい私の知る限り、この【指名料金】は全額スタイリストの給料にバックされます。

良いシステムですよね。

スタイリストは指名してもらって嬉しい。給料も増えて尚嬉しい。やったぜ!

うん。。。

店により考えはあるのかもしれませんが

どうして、スタイリスト個人の給料をお客様に別途負担させるんだ?と思ってしまうんですよね。

正規の料金をしっかり頂いてお店が運営されるんだから

その中からしっかり働いてもらって頂いた料金から給料として還元できるだろうに。

 

(こんな考えだからお店があまり大きくできないのかも…)

(コンナコトイッテ、シレット何年後カニ指名料トッテルカモ…)

 

そして4年目の今年、ゼロから始まった小髙が6月スタイリストとしてデビューしました。

土沼・矢貫の2択から

土沼・矢貫・小髙の3択へ選択肢が増えました。

 

今回のブログの本題はここからです。

(毎回、本題くるの遅ぇー!)

 

1人のお客様からではなく幾度と最近言われることがあります。

『1度、私小髙さんに浮気してやってもらってもいいかしら?』

正直、私は一瞬キョトンとします。

 

え?どうしてわざわざ聞くんだろう?

お客様を私たちから縛りつけて「指名し続けて下さい!」と言ったことはもちろんありません。

でも、ありがたいことに続けてお客様から言い辛かったでしょうに言ってもらったのが

「ずっと土沼さんにやってもらってきたし担当変えたら嫌な気分しない?」

その時は「ハハ(笑) 大丈夫ですよ。全然嫌なんかじゃないですから。」とまぁ

何も思わず本心で言ったのですが。

しばらくして後から、思ったのは

「ずっと担当させて頂いていたお客様が確かに違う店に通い始めたら凹むわー。

でも、またやっぱり土沼さんが良いなと思って髪切りにきてくれたら嬉しいな。

…はっ。そうかこれを浮気って言うのか!?」

そもそも、一期一会の出逢いでお客様に満足してもらい

一途にさせることの出来なかった自分の未熟さを恥じるべきですね。

 

でも今回のケースは全く私からしたら違うんです。

 

「0からずっと育ててきたスタッフ小髙がスタイリストとしてデビューして

その小髙を指名して担当してもらいたいっていう思いってさ、ひょっとして

俺が認められたのと同じじゃん!?

あ、でもこれ小髙に言ったら『私の努力の賜物です!』とか言い切るんだろうな。

ま、確かにそうか。ずっと真剣に働いてきてくれたもんな。

お客様たちだって見て下さってるよね。

あー。なんか込み上げてきた。泣きそう。

…。

あー。ダメだ。まだ須藤がいた。泣いてらんねー。

え?また2,3年あんな思いしながら育てるの?

うわー辛ぇー(内心ニヤニヤ)!!!」

 

あ。

申し訳ありません。

心の独り言がついうっかり長くなってしまいました。

 

そんな理由で

矢貫を指名して頂いても

小髙を指名して頂いても

須藤をシャンプー・ヘッドスパで指名して頂いても

私は結局喜ぶことになるんです。

 

何より、やっぱり【指名】して頂けるということは

任せられた。という使命感、責任感を共に頂きますので単純にそれぞれスタッフが

本当に何よりも喜ぶはずなんです。

私だけが良い思いをしてはいけません。

是非、素直に思うままに矢貫・小髙・須藤をご指名ください。

面倒かもしれませんが毎回

『担当のご希望はございますか?』と伺います。

是非、担当をご指名ください。

 

「どなたでも構いません」と仰って頂ければ

今回、全力で担当して次回指名してもらえるように頑張るぜ!と

静かに静かに闘志を燃やすのみです。

 

私でなければあなたを綺麗にすることは出来ません!

私だからあなたの魅力を分かることが出来て、こんなデザインを提案できるんですよ?

思いが伝わればきっと応えてくれるはずと信じています。

 

最後に。

敢えて言う事でもないのかもしれませんが

一途に、私が新潟で働き始めてからもうすぐ9年

ずっと担当させてもらってる方にはもちろん特別な思いがあります。

本当に感謝しかありません。

必ず次回も今までで一番最高に素敵にさせて頂きますからね!!!!!!!