アルチア流の教育と考え方

教えて育てる。

美容業は昔から徒弟制度のような慣習が続いていたように感じます。

 

最近では労働基準法順守だ。

ブラック企業撲滅しようぜ。

的な空気が多く(非常に良いことだと個人的には思います)

雇用(師匠)側の立場が小さくなって

従業員(弟子)側が大きな顔をしている場面を多く見かけます。

 

時代。と言われればそうなのかもしれませんが

美容業に関わらず、技術職に関わらず

モノを教える立場と教わる立場とでの関係性は変わってはいけないのでは?と思います。

 

礼儀礼節を欠いては美しくないですからね。

まして私たちは美容業。

髪・容姿を美しくするだけではなく人として美しく。

 

アルチアの経営理念の中にも

守るべき正しい道を踏み外さず、胸を張って生きることの出来る美容師になりましょう。

という文言が途中にあります。

 

私は立場上もちろん自分が学んできた技術をスタッフに伝えていく役割もありますが

社会人として正しい常識・知識を伝えなければいけない。という使命も持っています。

 

20年、幼少期と学生時代を過ごしてきて

解き放たれる社会。

 

学生と社会人は全くの別物だと今は思っていますが

私が社会人1年目になりたては、今思い返してもクソすぎるクズで。

よく上司に怒鳴られていました。

当時は恫喝?パワハラ?言い過ぎじゃない?

と思っていましたが当時が無ければ私はクズのままだった自信がありますので

結果とても良かったと思います。

 

今は恫喝までもちろんいきませんが、

かなりスタッフには厳しく(ネチネチ)言っています。

泣かせたりもします。

泣かせているつもりは無いですけど。

悔しいのか泣いています。

一方通行も良くないかな?とは思いますが

叱責・注意する時は「ぐうの音」も出ないほどに理論武装して

スタッフには伝えますので

…。 やっぱり言い返せないのが悔しいんですかね(笑)

 

お客様の前で僕が言い返せない状況の中

『ドヌマさんってひどいんですよー?』みたいな仕返しも執拗にうけますけどね(笑)

どっちもどっちでしょうか?

 

親子関係と師弟関係は自分の中では似ていて

他所の美容室、他所の家庭がどういう方針を取っていたとしても

私が出る幕はもちろんないのですが

いわゆる友達親子のようなものは私の中では【無し】です。

 

その分、責任も大きく感じていますので

技術や社会人として。と言ったことを伝えるのも重責の中で必死です。

 

元々の性格からくる考え方と、そのコントロール方法もそうですし

 

本当に1つ1つ細かくです。

お店の外に出た時に恥をかかないように。

自信を持って

堂々としていられるように。

ハサミの持ち方

指の位置、角度

手の返し方、開き方

立つ位置、距離感、姿勢。

 

表情

返事の仕方

気の使い方

見ているべき視点と視線。

 

それらが少しずつ各自の中に沁みこんで

また彼女たちが先輩になった時に後輩にしっかりと伝えていってくれたら有り難いです。

 

クソうるさいジジイ(土沼)がいつの日か

あの時、言ってもらえて良かったな。と昇華される日がきますように(笑)