矢貫が一緒に働いてくれたアルチア。
忙しい時でも矢貫の笑顔にはいつも元気をもらっていました。
あっという間の2年間でした。
それなのに思い返せば、あんなことやこんなこと。
たくさんあったのですがここで書くには多すぎます。
多くのお客様から好かれ
「矢貫さん辞めちゃうの寂しいっ」と涙するお客様も少なくはなく
私から見たら矢貫は人として尊敬するところがとても多い
かけがえのないスタッフでした。
そんな矢貫は明日でアルチアでの仕事はおしまいです。
お店のためにたくさん尽くしてくれた矢貫を笑顔で見送るために
楽しい思い出だけ綴ってみたいと思います。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが
土沼と矢貫の出会いは17年ほど前の話です。
新潟理容美容専門学校の5回生として入学し
4クラスある美容科の同じ1組として春をスタートさせました。
こんな ↑ 幼少期を過ごしてきた土沼にとって
イケイケ・ウェイウェイ系の集まりであろう美容学校というものは
想像するだけでも恐ろしい学び舎でした。
ただ僕には熱く秘めたモノが確かにあります。
【女の子と仲良くなりたい】んです。
(ココ ↑ 超重要)
そんな中、席順はやはりとても大切になってきます。
イケイケ・ウェイウェイ連中で周りを固められてしまったら
これからの2年間が今までの二の舞になってしまうかもしれないからです。
入学初日まず指定された名簿順の席につき見渡せば
同じ高校出身なのでしょうか?
すでに至る所で話しが盛り上がっています。
よく目をこらせばその中でも1人でポツンと座っている人もまだいます。
「よしよしコミュ障は自分ひとりじゃないんだな」と安心しつつ(←ゲス)
さてさてまずはどうしたものかと
ふと右隣の席を見てみるとクラスに1人はいる可愛い子がいるではないですか。
何の神様の悪戯、もしくは試練でしょうか。
平均的な素朴な顔立ちをした女子、もしくは土沼と同系統のコミュ障っぽい顔した男でもいれば
(土沼は基本的に弱いものに強くいきたがる底辺野郎です)
「よう!どこ高なん?」とかいけた(とか言って実際は無理)であろうに…。
まさか隣に可愛い系女子がいるなんて。。。
いま、思い出してみれば
変わるべきは。そして自分が変わることが出来たきっかけは
その入学式の日だったのかもしれません。
胆に力を込めてなけなしの勇気をちょっとだけ出してみることにしました。
「お、おぁ。」
ゴホッ。(一言目から大いに失敗し珍妙な独り言をかますただのバカになる)
ほっとけばいいのに、なんとその席が隣の女子は笑顔でこちらを振り返ります。
女子「大丈夫?」
土沼「お、おはよぅ…。」(最初から噛み合ってない。そしてこれがさっきも言いたかった一言。)
女子「もう朝じゃないよ(笑)? おはよう。」
土沼(…。なんだ?このコミュ力マックスの天使は。。。)
女子「私、伴田って言うんだよろしくね。」
土沼「あ、土沼です。…よろしく。」
伴田「(笑)なんで敬語ー?同級生じゃーん。」
この伴田という女子は10年ほど後に結婚して矢貫となります。
きっと矢貫は覚えていないでしょうね。
数ある日常の何気ない同級生との会話が
目の前の男を今までいた地下から地上に少しだけ引き上げてくれたことを。
誰とでも明るく話せる矢貫のこの明るさに本当に学生時代は幾度と助けられました。
そんな矢貫は早々にクラスのイケメンと付き合うことになり
「あーぁ、せっかく話せる子が出来たのにもう彼氏ができちゃったか…。」
と思ってたのに
おかげさまでその後も仲良くしてくれ
金魚のフン的に矢貫もいるその明るい中心メンバーたちのグループにしれっと
自分も身を置くことができるようになります。
なにがきっかけかは本当にわからないものですが
1つの勇気と1つの優しさが今に繋がっていると思うと感慨深いです。
縁あって共にアルチアで働くことが出来、
考えていた通りその持ち前の明るさで、たくさんのお客様に支持を頂きながら
今日この日まで至っています。
矢貫は自身の都合で退社することになりましたが
17年前に受けた恩をようやく一つでも返す方法があるとしたら
2年共に働いてくれたことに感謝をしつつ気持ちよく送り出すことなのかなと思っています。
形はどうあれ矢貫の新たな門出です。
言わずもがなですが、とっても寂しいです。
来週の火曜日もまた「おはよー」と会える気がしていますし。
明日の最終日、全ての仕事を終えて「お疲れさまでした。」と矢貫が16時に退勤した後も
「忘れ物したー」と階段を駆け上がってくる気がしてなりません。
( ↑ アルチアのスタッフなら誰でも知ってるアルアル。本当に忘れ物が激しいのが矢貫クオリティ。)
それでもアルチアにはまだ
優しい妹キャラの須藤と強い姉ちゃんキャラの小髙が残っています。
そして未だ見ぬ新しいスタッフ(何も決まってはいないですが)
とこれから先また1日1日、楽しい記憶を重ねていこうと思います。
2年間、本当にお疲れさまでした。
明日もう一日、一緒に楽しく働きましょう。
お互いお客様パンパンでまともな話はきっと出来ないだろうけども…。
数えきれない感謝とともにこの投稿を終えます。