春休み・夏休み
それは正月・誕生日に匹敵する
待ちに待ったイベント。
と、同時に自由研究や読書感想文という
好きな人は好きだけど苦手な人はとことん避けたいお荷物で。
僕もどちらも学生当時は嫌いだなーと思っていた宿題でしたが
大人になって色々と考える幅や経験することが増えてくると
コレって物事の見方ひとつなのかな?とも思います。
要するに【何】に着眼するか。
だと思うんです。
というのも先日テレビでやっていた映画の
≪シンデレラ≫を見て
(実写のシンデレラは先日のテレビ放送で初めて見たのですが)
今までと全く違うところが気になってきたので
あぁ、なんで当時は気づけなかったんだろう?
ともどかしくなり
これから課題・宿題となってる学生がもしこのブログを
読んでいてくれていれば参考の1つとしてみるのもどうかな?
と思い書いてみたいなと思ったんです。
以下のものは映画を観て思った感想ですが、まぁ書籍も変わらないのかな?
と思い読書感想文という「てい」で書いてみます。
まず。
やっぱり見てて思うのは
シンデレラ役の女優さん本当に可愛いなーってことと
なんて継母と義姉たちは憎たらしい役があんなにハマって上手なんだろう。ってこと。
みなさんも思いませんでした?
でもですね、みんなが思うことをやっぱりそのまま感想にしてしまったら
「シンデレラを読みました。お母さんとお父さんを早くして亡くしてしまった
シンデレラはとっても可哀想なのに、継母と義姉は人の心が無いのか
あんなに執拗にシンデレラを虐めたりして本当に良くないと思いました。
自分が同じことをされたらとか考えたりはしないのでしょうか?
でもやっぱり神様っているのか王子様はシンデレラのことを見初めてくれたし
魔女もステキな馬車やドレスを用意してくれたし
普段から良い行いをしているときっと自分に返ってくるんだなって分かりました。
お話の後もシンデレラは幸せになってほしいと思います。」
はい。
良い感想文ですが、何一つとして特筆すべき箇所はなく
埋もれてしまう5段階評価中の3か4くらいなのでしょうか?
そして次の人の感想文を読むころにはきっともう忘れ去られていることでしょう。
では、前述の感想文に足りなかったものはなんだったのでしょうか?
それはやはり着眼点が上辺に過ぎないというところに尽きると思います。
人の心はもっと複雑で、ときに他人では考えられない感情に蠢いていると思うんです。
文字数も稼ぎつつ
人の奥に巣くう闇の心理を今こそ暴くべく臆さずに読書感想文を書くのであれば
こんなものはどうでしょうか?
「シンデレラを読みました。魔法の力を借りて王子様と結ばれる。
女の子だったら誰でも憧れるだろう素敵なお話でした。
シンデレラはとっても可愛く描かれていましたが
同時に気になったことが出てきましたので今回はそれを書いてみたいと思います。
シンデレラは森の中の小さなお城の中に住んでるとは言え
あれだけの美貌を持っていたら周りの大人たちから成長の過程で
たくさん可愛いね可愛いねって言われてきているはずで
少なくとも自分に可愛い自覚はあったと思うんです。
その仮定があった上で気になるのが
どうして継母と義姉たちはあそこまで
執拗にシンデレラを虐めぬかなければいけなかったのか?
という点でした。
自分なりに身の回りの女性たちと比べつつ深く考察してみた結果
1つの仮説にたどり着きました。
たくさんの隣国の素敵な女性を見つくしているだろう王子様からも
一目惚れをされてしまったシンデレラです。
ひょっとしてシンデレラって自覚が無いだけで
継母や義姉の癇に障るような態度を知らず知らずのうちに
取っていたのではないでしょうか?
もし、その可能性が否めないのであれば
このシンデレラという物語はとても偏った物語だと
言わざるを得ません。
継母と義姉の視点で物語を描く部分が無ければ公平性に欠けてしまいます。
裁判所や教育委員会も
原告と被告
いじめにおいては被害者と加害者
双方から等しく話を聞いて客観的な判断を冷静に下していると思います。
そして更なる疑問があります。
どうしてあそこまでシンデレラは執拗な嫌がらせを受けながらもして
やめてくれの一言も出さずに動物たちとだけ会話を続けていたのだろうか?
という点です。
え?不思議ちゃん設定?
そういう、私はちょっと特別だから的な幻想を抱く子を
みなさんはどう思うでしょうか?
世間一般的な女性の考えを推察するに
『えー。私、あーいう子苦手ー。』ってなりません?
だからそんな不思議ちゃんがお姫様になった
あの国はきっと翻弄され続け、近い将来隣国に良いカモとして
制圧されることでしょう。
たった一人がきっかけで築き上げてきた国が亡ばされてしまうなんて
なんて嘆かわしいことでしょう。
王子様のお父様はさんざん王子に生前から話していました。
『私が隣国の良い王女を紹介してあげるからその子にしなさい』と。
素直に聞いておけば良いものの王子も頑固者で
『私は、あの森で偶然会ったあの女性が忘れられないんだ』と
言っていたような気がしますが
よく堂々とこれから国を背負って立つ王子が
『俺ー。かわいい子がやっぱ好きだからー。
そんな政治だけでー嫁さん娶るとか無理なんですけどー。』
みたいな駄々をこねたものです。
いや王様止めなさいよ!
完全な駄々っ子でしょうに。
やっぱりのびのびと子供を育てることと
時として親が正しい道に導くという教育の線引きは
いつの時代も変わらない難しい課題なのかもしれません。
考えれば考えるほど、王子様の今後の未来が残念でありません。
王子様が選んだ結婚相手シンデレラはこの後に女王になる人です。
当然この先、外交の場などにも出る立場となるはずです。
ときに国政に迷う王様の相談相手にもならなければいけません。
どう贔屓目に見てもシンデレラにその大役が務まるとは思えません。
少しずつでも勉強すれば少しはマシになるのでしょうか?
だったらやっぱり最初から王様の言うことを聞いていた方が
守られる国民も安心して生活が送れるのではないでしょうか?
最後に。
気になり過ぎた私は少しだけ自分なりに
勝手にそうかな?と思い
シンデレラの物語を中世ヨーロッパと仮定して
その時代背景と物語について調べてみました。
当時の社会は、今の日本とは比べ物にならないくらいの
厳格な身分格差があったといいます。
そして、実際シンデレラと同じくして
王族や貴族の男性が、平民といわれるような身分の女性を
見初めることもあったようです。
しかし、後ろ盾のないそのような女性たちは
ある程度の年齢になると持参金を持たされて
城から追い出されたり、他の男との縁談を強要されたようです。
なので、きっと描かれていないシンデレラの数年後は
王子様から捨てられてしまうのでしょう。
そう考えると全てが色褪せてしまいます。
物語としてはやはり良い終わりどころを切り取れていたといえます。
自由恋愛が認められている令和・平成の時代を生きている私は
とても幸せなんだと思います。
あらためて夏休みを有意義に過ごさなければと気持ちを新たに
することもできました。
【シンデレラ】この物語に出会えて私はとても幸せでした。」
いかがでしたでしょうか?
ここまでの考察が含まれていたらもはや
読書感想文ではなく自由研究として発表してもいいかもしれませんね☆
思う存分着眼点をひねりつつ論文や文献から引用して
書いてみましょう!
それでは良い夏休みをお過ごしください(´∀`*)
余談。
決して土沼の脳内がひねくれているわけではありません。
世の中に読書感想文のきっかけを投げかけるべく
書いただけのものですので。。。
そこのところよろしくお願いいたします(`・ω・´)ゞ