4月からのお願い(美容師の働き方改革)の案内です。

「ごめん。お客様の予約が増えたから今日、昼休憩取れないかも!」
「メニュー増えそうだから、ちょっと帰れる時間遅くなるかもー。」

読んでいただいている方が美容師でしたら
なんてことは無い普通過ぎる日常の一部かもしれませんが
そうでない方は、この先輩・上司からの投げかけに対してどう思うでしょうか?

私たち美容師は常に葛藤の中、日々営業しています。
それぞれに家族があったり、予定があったり、体調だって絶好調の時も程々の時もあって。

毎日が目まぐるしく過ぎていく中で
美容師という職業に誇りをもって私たちは日頃、サロンに立っています。
国家資格である美容免許を2年ないし3年かけ専門学校に通い取得し
ようやく夢に見た美容師と言う仕事を始めた矢先
待っているのは大抵、思いも描かない厳しい現実です。

私が前職場を退職する理由がこの労働問題を延々と当時の社長に直訴し続けたあげく
「そんなに不平不満ばかり言うんだったら自分でやれるかやってみろ」と言われたのも一つのきっかけとしてあります。
独立して10年経とうとしている今でも、当時の私の直訴が不平不満だとは思っていません。

ただし、対お客様の仕事をさせて頂いておりますので
時間通りに進むことが全てではありません。
最初に書いた通り、特に時間に関してはとても難しく
目の前のお客様を思えばこそ、どうにか望み通りのものを自分の手で叶えてあげたい。
仕事に真面目な人であればあるほど、時間の優先順位は後回しになってしまいます。

そうしていつしか自分でも気づかないうちに心が折れて
転職や離職という選択を選ぶことが多く
有名な話ですが美容師の10年目の離職率は9割となります。
100人いた同級生は残り10人しか残っていない有様です。

離職の選択理由が全て、労務問題とも限りません。
皮膚疾患や、結婚出産、他に魅力ある素敵な職業を見つけることも少なくないでしょう。

また、最近では進路決めを考える学生の間で美容師がブラックな(過酷な環境下にある)
職業として敬遠されていると聞きます。
かつてのカリスマ美容師なんて憧れられる言葉とは程遠いものとなっています。
これほどやりがいのある素敵な仕事であるのに
美容に対して熱意のある学生が両親や教師から考え直すよう言われている状況は
10年先、20年先の美容界に大きな影響をもたらしかねません。

私(アルチア)の掲げる10年先の理想が
【美容師の社会的地位の向上】です。

そのために開業から少しずつできる環境整備をし続けてきました。
・トレーニングは営業時間に
・社会保険加入(まだ個人事業)
・年次有給休暇全日取得推奨

少しずつですが周りの環境が整えられ、心や身体、時間に余裕を持って仕事ができれば
さらに個々のお客様によりきめ細やかに対応でき、お客様にも大きなメリットとなります。

私たちは美容師として、お客様の髪の毛を内外からのアプローチでキレイにさせて頂くと同時に
従業員の労務環境を整備し、より良く働ける環境を作るべく
「働き方改革」を強力にすすめることは私の責任者としての責務だと思っています。

前置きが大変長くなってしまいましたが
アルチアは次年度2023年4月よりサロンのお休みを
順次、完全週休二日制にさせていただきます。

現行
「毎週月曜日 第一火曜日 第三日曜日」
から
「毎週月曜日 第一火曜日 第二火曜日 第三日曜日 第四火曜日 第五火曜日」
とさせていただきます。
火曜日の営業が第三火曜のみとなります。

今月よりスタッフが1人産休に入り、ただでさえ予約が少し取りづらくなっている中
大変恐縮ではございますがご理解いただけますと幸いです。
4月より新しいスタッフも1人増える予定です。
スタッフ一丸となり責任を持って早く一人前になるよう教育していきます。
優しく、厳しく。
良い美容師となるよう育てていきます。
是非お客様にも可愛がっていただけたら嬉しいです。

お客様のご理解とご協力をいただきながら、従業員のよりよい職場環境を整えていけるよう
これからも努力を惜しみません。

長いご案内にお付き合いいただき感謝いたします。

どうぞよろしくお願いいたします。