【似合わせ】の考え方

自分に似合う髪型・髪色・メイク・ファッション
これらって「正解」はあるのでしょうか?

自分はこういう雰囲気が好きだからこうする!したい!
って何かおかしな話ですか?

誰かの口癖じゃないですけど
「それってあなたの意見ですよね」がこれほど適した状況の問答はないのかなと思います。

以前勤めていた美容室での話しを思い返しながら書きます。

初めましてのお客様のカウンセリングを
担当させてもらってる時の話しなのですが
「パーソナルカラー」に囚われてる人のカウンセリングは
正直(しんどい)難しかったなという昔の話しです。

「わたし、ブルべなんですけどー何色が似合いますか?」
と、その新規のお客様から尋ねられました。

自分のパーソナルカラーを断定できる程度には興味がある方、知識が既にある方が
自分に似合う髪色・ファンデの色・ファッションの色を
そのパーソナルカラー診断してもらった時に聞いていないはずが無いと思うんです。

私自身は、ブルべだからイエベだから「この色にしましょう!」って
特定の考えを持たない美容師なので
なんなら固定概念に囚われて提案の幅を狭くしたくないので
パーソナルカラー信仰は限りなくゼロに近いのですが
パーソナルカラーが好きな方も全く否定する気もないんです。

だから言いたいのが
自分の中で答え決まってるなら早く要望を言ってください。
美容師側を試すような質問やめてください。
ってことで。

結局は、髪色も肌色もファッション含めてトータルデザインでの
似合わせの方が美容師からしたら優先度高いですし
やりたい髪色あったら、その中でトータルデザインを加味して
全力でお客様に似合わせるようにヘアカラーの調合考えますし
可愛く出来るように努力するんですけど…。

どうか私たち美容師を「髪のプロ」だと信じて任せてほしいです。

パーソナルカラーだったり
骨格診断に囚われてしまうと確実にオシャレの幅は狭くなると思うんです。
あくまで「参考」程度までにしませんか?

そもそも東洋人なんてぶっちゃけ皆似た肌色ですし
顔色が緑色の人もピンク色の人もいないわけで
好きな服着て好きなメイクして
毎日気分で変えていきましょう?

さらに、こんなぶっちゃけ話し本当はしたくないですけど
パソコンのRGB調整を1つずつ変えるほどの精度を髪の毛で表現など出来ません。
そして表現したところでそれを理解できる能力持ち合わせてる人なんて
人間の能力を超えてます。

だから。

その日の気分を伝えてもらえたら
アルチアだけの考え方、似合わせ方の楽しみ方を
総合的な観点でお伝えしながら
1つと言わず幾つかの髪型・髪色の提案をさせて頂いています。

似合う、似合わないは人それぞれの捉え方の話しです。
絶対はありません。
もっともっと広い観点でオシャレ楽しみませんか?