時間とロケットと雪見だいふく

日暮れより少し早く夜が降りてきた。


18時に仕事を終え、お気に入りのスニーカーで水溜まりを踏み荒らし
躊躇いなく濡れながら大きく足を進めながら息を深く吸い込む。

4月の仕事終わりは長い鬱屈とした冬を乗り越えたからか
ただただ春の陽気に心が高揚している。

冬の仕事終わりの暗さは早く家に帰らないといけない気分になる。
別に遅く帰って怒られる年齢でももうあるまいに。

それでも仕事終わりに外が明るいという事は
ただそれだけで≪無敵≫なのである。

何かやってやれそうな気がするのは
きっと自分だけではないはずだ。
その証拠に同じく仕事終わりで疲れているはずの横を歩く竹中も
ずっとピーチクパーチク何かしきりに話している。
同じように気分が高揚しているんだろう。

そう言えば竹中はアイスが好きらしい話を以前お客様としていた。

自分はと言えばアイスというものは冷たくて好きじゃない。
口に入れた瞬間冷たくて少しだけなんならイラっとする。
ソフトクリームの甘さは好きだから誰かが買ったそれの
てっぺんの三角だけ一舐めして返したい。
絶対にその後、顔はもう見れないけど。

ギリギリ食べても良いかなと思うのが(偉そうに)
冷たくない雪見大福かな…。
あのモチモチの求肥。あれがいい。
というか「ぎゅうひ」って文字的に可愛く無くない?
自分だけかな?思ってるの。
あんなにモチモチで白くてつやややん☆ってなってるのに
とたん「ぎゅうひ」って…名前つけた人のセンスを疑う(だから何様?)

違う。
絶対に今「ぎゅうひ」の論考は重要ではない。

論ずるなら民間が作ったロケットはどうしてこうも
打ち上げ数秒後に大破するんだ?アーメン。ということじゃないか。
何事も一歩ずつの積み重ねが大切なのだろう
きっとそういう教訓をロケットは私たちに教えてくれているに違いない。

時間をどう有効に使うか。
弊社の名前は(株)YOLOjapan
人生は一度きりという自分の信条を社名に変えたものだ。

何を言ったって自由だ
それの責任を取る覚悟があるのなら
だから敢えて言ってみる。
「最後の学生生活を目いっぱい楽しみなさい」
「社会人は大変なことだらけだから」
そんなゴミみたいなことを言っている人間を信用してはいけない。

自分の意思で自由に選択して、仕事を決めた訳だから
社会人なんて楽しいに決まっている
そう思わなきゃやってられないだろう。

そうじゃなきゃタイトルに
「時間とロケットと雪見だいふく」なんて頓狂なものはつけるはずないのだから。

日々が幸せで楽しくて仕方ない
そう思える今は周りの人たちのおかげである。

おしまい。