勉強嫌いが増える理由を考えてみた

勉強が好きか嫌いかを問われたときに
大多数の人はおよそ「嫌い」と答えるのではないかと思う。

私も例にもれずその一人のような気がする。

昔から漠然とそんなこと思っていたけど答えを見出す必要性も感じずに
見過ごしていた話だけれど
最近ふとその理由を考える機会があった。

 

およそ多くの子供たちはテレビゲームが好きだと思う。
好きなジャンル、苦手なジャンルはあるかもしれないけれど
勉強で置き換えればゲームのジャンルは「教科」に
あたるのかもしれない。

全ての教科が得意という人は稀有なので
今回はそれは横に置いておきたい。

ゲーム好きでもRPGが好きな人もいれば
アクションが好き格闘系が好きシュミレーションが好きと様々だ。

なぜゲームは好きなのに勉強は嫌いなのか。
このところを簡単に考察してみた。

 

ゲームは本当によく作られていて
開始早々から強いボスなんてものは出てこない。

HP10程度のスライムがピキーッと出てきて
2.3発攻撃したら倒せるし
3匹も倒せば軽快な音楽とともにレベルが上がりステータスも上昇する。
これぞまさに「やりがい」だ。
ちょっと頑張れば強く(レベルが上がる)なるし、なんなら褒めて(アイテムがドロップしたり)もらえる。

丁寧に「次はこの街に進むのじゃ!」とアイコンが点滅して誘導までしてくれる。

ゲームに飽きたり疲れたりしたらセーブしてやめればいいだけだし。
自分のペースで【ちょうどよく】進められる。

 

学校の授業(勉強)はどうだろうか?
複数人が同時に授業を受けていて、先生も指導要綱というものを教育委員会から与えられ
決められた時間の中で決められたカリキュラムを進めていかなければいけない。
それが先生に与えられた仕事だから当たり前だ。

だから、理解の早い子。遅い子。まったく理解できない子。
色々な学生・児童がいるなかで全員に
与えられた授業の時間で【ちょうどよく】教えることは出来ない。

ゲームでレベルが3しかないのにレベル17の敵が出てきたら
倒せるはずがないので先に進むことなんて出来ない。
なのに先に進めないのに次から次へとレベル26の敵が出てきたりレベル30のボスが出てきたらたまらない。

そんなゲームは誰もやらないだろう。

最初にも言ったように今回は勉強が好きな人が少ない理由を
暇なときに考えただけを吐き出しただけなので
どうしたら勉強が好きになるか答えを出せるわけじゃないし
たかが一美容師がそんな答えをだせたら苦労は無い。

 

それでも思うのは
勉強にも【ちょうどよく】を与えられることはあるはずだ。

単純にそれが家庭教師やら個別指導塾や公文とかなのだろう。
自分が学生の時にそんなものに触れたことがなかったから確かなことは分からないし
それでも思うのは
本当に大切なのは【誰】がどう教えるか。
なのかと思う。

自分も日々、社員を技術教育していて
人を育てる、モノを教えることの難しさと大変さは痛感している。

それでも、その育ってくる社員がひとつの技術をものにして
お客様を喜ばせている姿をみる、あのえも言えぬ嬉しさで自分も日々美容師を楽しく続けられている。