美容師になりたての22年前は
「ブロー」が出来ない美容師は一人前じゃない!と
口酸っぱく先輩から言われ続けました。
「ハンドブローに逃げるな!」
「アイロンで仕上げてごまかすな!」
と、このように散々とカットは
カット&ブローだ!と教わってきましたが
ふとスタイリストになって早幾歳ですが
考え方がちょっと変わって来てまして
僕たち美容師がブラシで引っ張ってブローしてアイロン通して
「はい!いかがでしょうか?」って
めちゃくちゃキレイで可愛い仕上がりを
鏡越しで見ているお客様の心の中って
こうなんじゃないかなと思うんです。
「はい!いいですね!」
(あー明日からは絶対にできねーよソレ)
(最初で最後のツルツル拝んどくか)
だから。
本当は僕たち美容師は
目の前のお客様が普段どうやって乾かしているか
アイロンする派か
スタイリング苦手か
“リアルな生活”の延長でキマる髪型じゃないと意味がないような気がする。
SNSには「映える髪型」が並ぶ
でもリピートを生むのは「戻ってきたくなるカット」
僕たちプロはお客様の
奇跡の1日を作ってあげるんじゃなく
365日のリアルを作れるよう相談に乗れる美容師でいたい。
だから、そんな教育を目指して
今は竹中と向き合っている。